こんにちは。船原です。
仕入力をつけないと、けっこう大変なことになるということがあります。
例えば、
普通の転売ビジネスを何気なく行っていると、
利益率は大体15%くらいになります。
以前はもっと高かったのですが、
(20%から30%程度でした)
Amazonが主戦場になった転売は
Amazon手数料が15%程度かかることと、
価格下落スピードが非常に速いこともあり、
平均的な利益率は15%から20%程度になっています。
つまり
月商100万円で利益15万円から20万円、
月商300万円で利益45万円から60万円程度です。
このあたりを中央値に、
高い人は高いでしょうし、
低い人はもっと低いですね。
中国輸入の場合は高くなり、
国内転売の場合は低くなる傾向があります。
(ビジネスの良し悪しではなく利益率の問題)
さて、
どんどん利益を増やしたい場合、
基本的には売上を上げる努力をすることになります。
月商100万円の人が3倍稼ぎたかったら、
月商300万円を目指しますし、
さらに稼ぎたかったら月商1000万円を目指します。
すると利益は15万円→45万円→150万円と
どんどん伸びていきます。
やった!!
月商1000万円といったら
年商1億2000万円ですから、
さぞかし稼いでいるのだなという印象が有るはずです。
年商1億2000万円、利益率が15%ですと、
1800万円の利益ですね。
高所得者の仲間入り・・・
かと思いきや、
実はそうでもありません。
利益率15%以下の転売ですと、
売上増による営業コスト増が、
利益をかなり圧迫してきます。
営業コストとは
- 事務所費
- 倉庫費
- 人件費
- 税理士報酬
- 支払手数料
- 接待交際費
- 交通費
- 梱包発送費
などなどです。
このあたりは利益額というより
売上額に応じて増加していく傾向にあります。
しかし、
初期の転売の場合は、
この営業コストに関してほとんど気を使うことはないと思います。
それは何故かと言うと、
一人物販だからです。
一人物販は営業コストがほぼかかりません。
人件費は自分だけなのでタダ同然です。
事務所もスタバでOKです。
倉庫も自宅でOK
税理士さんは雇ってないし、
接待とかビジネス仲間と食事なんてしません。
つまり、
売上から上がる利益のほとんどが
自分の利益となって残ります。
しかし、
ある時点から、
急に営業コストがかさむようになります。
事務所を借り、
人を雇い、
税理士さんを雇い、
交通費を支払ってセミナーを受けます。
月商100万円のときは0円同然だった営業コストが
月商1000万円ともなると100万円くらいかかることもしばしばです。
するとどうなるか??
月商1000万円の際の利益率が15%の場合、
利益額は150万円、
営業コストが100万円、
最終残る手取りは50万円です。
もし、月商300万円時点でも一人物販が実現していて、
営業コストが0円同然なら、
最終残るのは45万円ですから、
月商300万円も月商1000万円も、
対して違いがなくなってきますね。
物販あるあるなんですが、
頑張って規模拡大を目指して、目標に近づいても、
結局は一人でやっていたときのほうが最終利益は大きかった・・・
ということもよくあるのです。
しかし、
ここで利益率が15%ではなく、
30%だった場合はどうでしょうか?
仕入れを工夫すれば
利益率30%くらいのビジネスを作り上げることは
難しくありません。
そうなると
月商100万円のときの利益額は30万円
月商1000万円のときの利益額は300万円になります。
月商1000万円の際の営業コストが100万円だとすると、
最終に残る手取りは200万円です。
利益率が15%から30%と倍になることで、
最終の利益額は4倍になります。
ちなみに、
利益率が3倍の45%になると、
最終の利益額は350万円になり、
同じ売上でも利益額が7倍も増えることになります。
さすがに利益率45%は難しいのですが、
無理な目標でもないので、
ぜひ頑張ってみてください。
ということで、
何が言いたいのかというと、
規模が大きくなればなるほど、
利益率が最終利益に与える影響は大きくなるということです。
同じ売上でも
利益率が2倍、3倍になれば、
最終利益が4倍とか7倍になります。
どうやって利益率を高くするかは
考えても考えすぎることはないので。
ちなみに、
物販で利益率を高める方法は2つしかありません。
仕入れを安くするか、
販売価格を高くするか、
そのコンビネーションか。
当社の事業の中には
利益率60%以上の物販もありますが、
それは仕入れを安くして販売価格を高くすることを
同時に頑張っているので達成できています。
普通に小売から仕入れて、
普通にAmazonで販売していると
なかなかこの数字はでません。
ということで、
何が言いたいのかというと、
規模の拡大を目指すのもいいですが、
その過程で利益率の改善も同時に行っていくことが
重要ですねーということです。
特に、
利益率15%程度で売上をどんどん拡大していくと
頑張っても頑張っても最終利益が残らない・・・ということになりがちなので、
5%でも10%でもいいので、
改善してみてくださいね。