こんにちは。船原です。
「怖くないんですか?」
とよく聞かれます。
船原は私財のほぼすべてをビジネスに投入している状態で、
現在は、個人資産はほぼありません。
ちょっと前はもうちょっと個人資産があったのですが、
まだ若いし、
資産構築よりも、自分の能力アップとビジネス構築のほうが重要と考えて、
個人資産をビジネスに投資しています。
おかげさまで、
ここ数年ほどでものすごくいろんなことを経験できましたし、
構築したビジネスの価値もかなり上がりました。
先日、当社のビジネスのほんの一部を査定に出したところ
7000万円以上という査定をいただきました。
正直、この査定は安すぎると思うのですが、
(そして、もちろん、こんな値段では手放しませんが)
きちんと構築されたビジネスは普通に売れるんだなぁと実感です。
もし、売却してお金が入ったとしても、
自分に使うアテはないので、
またなんらかの投資に使うのかなと思いますけれど。
それは置いておいて、
今日は「不安」や「恐怖」についてのお話です。
ビジネスをしていると不安・・・
それは有ると思います。
正直に言いまして、
さすがの楽天家船原でも
「このままいけるのかな?」
「キャシュがもつのかな?」
という不安は多少あります。
(人よりもかなり少ないとは思います)
船原だけに限らず、
多くの人は不安を抱えています。
ビジネスをしている、していないにかかわらず、
ほぼすべての人が不安をもっているでしょう。
しかし、
自分の責任で、
自分の資金をつっこんでビジネスをして
その利益で人生を組み立てていっている人は、
より大きな不安を抱えているのかなと思います。
船原は10ヶ月だけサラリーマンをしたことがあるのですが、
それはそれは安心な日々でした。
毎月、頑張っても頑張らなくても、
銀行口座に同じ金額が振り込まれるというのは
ものすごく安心感があります。
もちろん、
サラリーマンの方もものすごく不安があるとは思いますが、
ビジネスの経営者の不安のほうが比較的大きいかと思います。
それはなぜかというと、
ビジネスに失敗して収入が無くなったら、
生きていけなくなる可能性があるからです。
そして、その確率は
サラリーマンの人がリストラでいきなり解雇される確率よりも
比較的高いです。
そして、
ほとんどの場合、ビジネスに失敗する前に自己資金を全部投入しているか、
さらに借り入れを行っていたりもするので、
失敗すると一文無し以下になることが多いです。
それはそれは不安です。
良いことでも悪いことでも有るのですが、
自分の判断で自分の人生を変えることが出来てしまいます。
誰かの判断に依存することが出来ず、
自分の判断が合っていなければ、大変なことになるのです。
あぁ、不安。
夜も眠れず、
何時間も体育座りしたり、
夜中に不安で急に飛び起きたりすることもありますよね。
自分の人生を自分で決められる舵を持っている反面、
その責任といったら極めて重く、
それが不安を増大させるのです。
ただ、
船原としては、ある程度の不安は必要と思います。
というのも、
そもそも不安という感情が何故あるのかを考えると、
それは「失敗を未然に防ぐ」ために
脳が不安というストップ感情を生み出しているからです。
不安を全く感じないと、
アレもこれも何も考えずにやってしまって、
失敗の確率が増えるでしょう。
しかし、
何かをやる前に、
もしくは恒常的に不安を感じていれば、
行動を起こす前に慎重になるはずです。
不安は一種に防衛本能でして、
そのおかげで失敗が防げている部分もあります。
故アンドリュー・グローブ(インテルの伝説的社長)も
「Only the paranoid survive(心配性だけが生き残る)」
という本を書いてますね。
→ インテル戦略転換
というわけで、
僕も意識的に不安というか、
事前に心配事(問題の種)を見つけておいて、
どう対処したら良いのかを決めています。
ただ、
あまりに不安が強いのは問題です。
行動が起こせなくなるからです。
ビジネスの売上と利益の100%は行動から生まれます。
行動しなければ1銭も入ってきません。
不安が強すぎると行動できませんから、
売上も利益も上がりません。
また、
ビジネス上の決定を迫られたとき、
ほとんどの場合は、より勇敢な選択が良い結果を生みます。
それは何故かと言うと、
勇敢な選択にはリスクがつきものなのですが、
よりよりリスクを取ることができれば、
大きなリターンが得られるからです。
不安が強すぎると適切なリスクを取ることができないので、
リターンが限りなく小さくなるか、
リターンがゼロになってしまいます。
ですので、
ビジネスを行う上で、
不安は重要な要素である反面、
それとうまく付き合って、
適切な選択を行っていく必要があります。
つまり、
不安のマネジメントは
ビジネスを行う上で非常に重要になってくるのです。
それでは、不安にどのように対処していけば良いのでしょうか?
最初から断っておきますが、
不安を100%排除することができませんし、
する必要はないです。
ただ、不必要なレベルまで不安でいると、
ビジネス上もうまく行きませんし、
心身の健康問題に発展することもあります。
不安への対処を覚えることで
ビジネスも自分も寿命が伸びますので、
ぜひ対処方法を学んでいきましょう。
不安の対処方法で一番簡単なことがあります。
それは・・・
不安に思っていることの99%以上は実現しないということです。
例えば、
テレビで飛行機が墜落したというニュースを見ると
飛行機に乗ることが非常に不安になります。
しかし、
基本的に飛行機は非常に安全な乗り物なので、
落ちることはめったにありません。
(だからニュースになります)
飛行機が落ちる危険性より、
空港に行くまでに自分に車が突っ込んでくる確率のほうが大きいでしょう。
でも、
車が突っ込んでくるというリスクは頭の中にはないので、
不安を生じさせることはありません。
確率論で言うと、
50年間で交通事故に遭う確率は30%程度です。
結構高いですね・・・
ちなみに、飛行機ですが、
毎日飛行機に乗ったとしても、
落ちるまでに400年以上かかる計算になるので、
このリスクは無視していいでしょう。
同じように、
テレビでテロを見たから不安になったりとかしますが、
ほとんどは自分に関係ありません。
不安に思ったことのほぼ全てが起こらないと意識すれば、
ある程度、不安を解消できると思います。
さて、
それでも不安に思うことはあるでしょう。
そういう不安は、おそらく、
起こる確率が高いリスクに関する不安なはずです。
このような不安は防衛本能が働いていると考えられるので、
適切に対処したほうがいいでしょう。
手順としては、
まず何が問題なのかを考えます。
そもそも、
何が問題なのかがわからないのに不安になっている場合がほとんどです。
漠然な不安には対処不可能ですから、
まず不安を生じさせている問題を特定しましょう。
なんか不安でそわそわしているというのは対処できないのですが、
その不安の原因が
「月末のキャッシュフローが足りるかどうか」
だったら、対処できますよね。
次に、
その問題を生じさせている原因を考えます。
キャッシュフローが不足しそうなことが問題である場合、
その問題の原因を考えましょう。
在庫が増えすぎていることが原因かもしれないし、
利益が出ていないことが原因かもしれません。
問題の原因を考えます。
そして、
原因がわかったら、解決方法を考えます。
在庫が増えていることが原因であれば、在庫処分をしましょう。
利益が出ていないことが原因であれば、
売上を増やすか経費を下げましょう。
そうすると、
問題解決の道筋が立つので、
その問題から生じている不安を解消することができます。
また、
そもそもこんなに明確に答えがでない場合もあります。
そんな時は
「その状況がもたらす最悪の結果が起こった場合、どうなるか」
を考えます。
意外と大事にならないことも多いですし、
大事だったとしても対処できることもしばしばだからです。
例えば、
「経営会議をして、新しい経営方針が従業員に理解してもらえるか不安」
ということが不安だったとします。
では、その不安が的中してしまい、
最悪の結果がおこったらどうなるでしょう?
最悪、従業員、全員退職とか。
しかし、
よく考えたら、このビジネスは自分がイチから立ち上げてきたもの。
もし、誰もいなくなったとしても
またイチから始めたら良いだけです。
最悪の場合でもそれだけですし、
ほとんどの場合、最悪にはならないので、
大したことない不安であると結論付けられます。
不安に対処する方法はもっといろいろありますが、
深く知りたい人は、これも名著
→ 道は開ける
を読んでみてください。
どんな生き方にも不安はつきものです。
しかし、多くの場合、
不安が強すぎる時は、
目標が近視眼的になっているときです。
かなり近くのことしか見えてない時に、
不安が強くなります。
しかし、
よくよく考えると、
人生は長く、選択肢も広いものです。
今、起きている問題がずっと続くことはありえないし、
今、自分が存在している場所に居続ける必要もありません。
主導権は常に自分にありますから、
人生をより良くするために、
また違った目標を立ててみても良いのかなと思います。
船原ですが、
以前はできるだけ早く、短期間に、利益を出そうと頑張っていました。
ちょっと大変で、精神的にも負荷がかかっていました。
しかし、ふと
人生、結構長いことに気づきまして、
そんなに急がなくても良いんじゃない?という考えになりました。
高速道路を走り続けてわけの分からないほど遠くに行くよりも、
行きたいところに景色を見ながら着実にたどり着いたほうが
長く楽しめるなぁと思ってます。
もちろん、ビジネスにスピードは重要ですし、
それを緩めるつもりはありません。
しかし、
他の誰かがものすごいスピードで進んでいるからと言って、
自分もそうしないといけないということはありません。
周りのみんなが進みまくっていると
自分だけが相対的に進んでいないように感じて、
劣等感や焦りを感じ、不安に思ってしまいますが、
そのあたりはまぁ、生き方の問題なので、
自分のペースで、自分の目的意識で進んでいけば良いのかなと思います。
ということで、
ビジネスをやっていると
怖くて、不安で、どうしようもなくなる瞬間が有ると思いますが、
適切に対処し、
心身ともに健康な状態を保って、
自分の人生を生きることが需要かなと思っています。