こんにちは。船原です。
以前、NHK(多分)を見ていたら、
子どもの疑問に大人が答えるという番組がありました。子どもの疑問はとても面白く、
大人にとって常識というか、あまり疑っていないことを
疑問に思っています。
悲しい時に、なんで泣かないの?とか。
そのなかで
「なぜ、同じ時間働いて、もらうお金が違うの?」
(父ちゃんは一生懸命働いてるけど、給料低いです)
という疑問がありました。
その疑問に関して、
ある芸能人の方が
(経営者の視点からでしょうけれど)
「もらう金額の大小でやる気を引き出せる」
「でも、成果主義が行き過ぎるとみんなやる気が出なくなる」
という回答をしていました。
こういう疑問には唯一の回答はないと思いますが、
ちょっと微妙な回答・・・
まぁ、
僕も正確にこの疑問に答えられるとは思いません。
むずかしい問題です。
そもそも、
「収入に差をつける必要があるのか?」
という要素と、
「頑張りと収入はどういう関係にあるのか?」
という要素に、
この問いは分解できると思います。
前者ですが、
世の中には「共産主義」という考え方があって、
みんなの給料を同じにしようという主義があります。
そういう主義をとった国もあって、
その国がどうなったかは歴史の事実を見れば、
ほぼ解体されてしまいました。
それはなぜかというと、
みんなの給料を同じにすることは
結果的にその共同体全体の成長にはつながらず、
経済全体が縮小してしまったのです。
また、みんな同じと言っても
それを「分ける」立場の人がいるわけでして、
その人はものすごい権力をもってしまいます。
そうなると、
腐敗の温床になりますよね。
という反証もあって、
世界の大部分では、
みんなのお給料が違います。
給料というか、収入ですね。
ということで、
「収入に差をつける必要があるのか?」
という事に関しては、
現実的に社会が経済的に健全に成長していくためには
必要であると僕は思っています。
次に
「頑張りと収入はどういう関係にあるのか?」
という要素について考えてみます。
お金という概念を媒介にして、
モチベーションを引き出すことができることは
理解できます。
番組内では
「より多くの価値を生み出した人に、
より多くの給料を上げるようにすれば
結果的に、全体的により多くの価値を生み出せる」
という言葉がありました。
これもまさに正しいですね。
ただ、
僕が思うことは、
頑張り云々の前に、
そもそも、自分がいる環境が
とても重要のような気がします。
どれだけ父ちゃんが稼いでいないと言っても、
一生懸命働いたら世界でTOP10%くらいの稼ぎを得ています。
日本人の平均年収が400万くらいですが、
それって世界的に見るとかなり多い部類です。
とりあえず、日本人であり、
日本に生まれたということだけで、
他の人達よりはものすごく収入が多いです。
そういう生まれながらの環境の問題。
あとは、
それとちょっと関連するんですが、
そもそも選んだ職業で収入は変わりますよね。
例えば、
コンビニで働いて年収2000万とかありえませんが、
外資系金融機関で働いたら年収2000万とかは普通です。
ゴールドマン・サックス証券は
平均年収が6000万円とか。
つまり、
どれだけ頑張って働いても、
そもそもスタート時点で収入はある程度決まってます。
だから、
頑張る云々じゃなくて、
もっと違う要素が収入を分けていそうですね。
僕としては、
ある程度、環境において収入のグループがあり、
そのグループの中での収入の多い少ないは、
頑張りが影響していると思います。
でも、
コンビニでどれだけ頑張っても
ゴールドマン・サックスの人には勝てないのと同じで、
頑張り以前のもっと重要な部分が
収入の多い少ないの大部分を決めているでしょう。
生まれた国、
話す言語、
生まれた年代、
など、個人ではどうしようもない生得的なことも
残念ながら収入にかなりの影響を与えています。
ただ、
どういう職業につくか、
そもそも自分で事業を興すのか、
どういう事業をやるのか、
など、
後天的な部分でもかなり収入は変わりますね。
僕が言いたいのは、
今の収入グループで頑張っても、
そのグループのTOPと同じくらいしか稼げませんよ、
ということです。
例えば、
あなたが年収2000万円になりたいと考えたとして、
でもあなたの会社の社長の年収が1200万円くらいなら、
どれだけ頑張っても
その目標はほぼ絶望的ということです。
というわけで、
異なる収入グループに入る頑張りをしたほうがいいですね。
あなたはどの収入グループに入ってますか?
それはあなたの理想のグループでしょうか?
ちがうなら、
移動したほうがいいですし、
移動しないと理想にはたどり着けませんね。
また、最近思うのは、
サラリーマンで得られる年収1000万円と
起業して得られる年収1000万円は、
果たしてどっちが価値が高いのかなーということです。
船原としては、
サラリーマンで同額を得ている方が
価値が高いと考えています。
それはなぜかというと、
リスクを負っていなからです。
起業して、自分の資金や時間や人生をかけて、
ようやく手にする1000万円と、
サラリーマンとして、
会社に守られながら得られる1000万円では、
後者のほうが価値が高いでしょう。
ただ、まぁ、
これは単に金銭的な話であり、
時間の自由度が自分でビジネスしている方があったり、
年収というフローだけでなく、
会社という資産価値(ストック)が得られている起業家のほうがいいのでは?
という意見もありますね。
精神的な面ではどうでしょう。
船原は自分で会社をやっている方が楽ですが、
サラリーマンのほうが楽という人のほうが多そうです。
ということで、
何が言いたいのかというと、
自分が得たいものがきちんと得られるグループに属していないと、
自分が得たいものが得られないという
至極当たり前のことです。
当たり前なのですが、
自由な時間や大きな収入を望んでいるはずなのにサラリーマンをしていたり、
リスクを負わないことや安定を求めているのに会社を経営していたり、
逆の方面に属してしまっている人も多いですね。
そうなると
どれだけ努力したとしても、
「無駄な努力」
になってしまうかもしれませんよ。
一度、ご自身がどうなのか、
考えてみてはいかがでしょうか?